NA.home通信 482号
17.May.2020

 仕事は長時間やれば良いと云うものでは無い。メリハリを付けてきっちり休むことが、次への活力が出て効率が良い。歳とって無理が利かなくなったので余計にそうだ。
 休みでもこの通信や依頼原稿の執筆、ホームページの更新など雑用をこなしていると、仕事と何ら変わらない。
 そこらを午前中に片付け、昼飯にビールを飲む。これは平日には出来ない。
 その後は昼寝だ。昼寝のお供はテレビでのスポーツ観戦、これが一番。どんな競技でも中継しているものを見る。たまに興奮して寝られないものに出会う。
 
 最も寝られなかったのが、5年前のラグビーワールドカップ、日本対南アフリカ戦。
 たぶんワンサイドで負けるから、昼寝に好都合のはずだった。しかし試合開始から息をのむ展開。ノーサイド直前、ゴール近くで相手が反則。点差は3点、「ペナルティーゴールで同点か、良くやったな日本」とは私だけじゃ無く、世界中が思っただろう。
 えっ?日本はスクラムを選択。「ウソだ、勝つ気だぞ」。怒濤の攻撃でトライを奪い逆転勝ち。
   2年前だったか、女子柔道の選手権。ぼんやり見ていたら出てきた阿部詩(うた)17才、めちゃめちゃ強い。
 兄の一二三と同じ顔。柔道も似てる。袖釣り込み腰、引手1本でぶん投げる大技。兄の得意技を17才の女の子がやる。
 あれよあれよと勝ち上がり優勝。こういうスター誕生のシーンを見るのもスポーツ観戦の醍醐味である。
 
 昼寝のためでは無く、選手たちの最高のパフォーマンスを中継している。
 それは解っているが、これが良いのだ。推理ドラマで寝たら意味が無い。スポーツなら途中抜けてもダイジェストで繰り返してくれる。
 
 コロナ禍でスポーツが全て行われない。寂しい限りだ。
 つまらない番組で昼寝をして、目が覚めると徳光さんがバスの中で居眠りしている。つまらん、実につまらん。

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