NA.home通信 481号
26.Apr.2020

 中二だったかな、亀崎の祖母に会いに行くと、とんでもない事態がそこに。
 庭の焚き火の中で柱時計とラジオが燃えている。
 「ばあちゃん、何するの!」。
 要らんから燃やしたとの返事。あきれてものが言えん。燃え残った時計の機械部分と樹脂のケースが溶けたラジオを拾ってきた。
 
 時計の箱は燃えてしまい、文字盤も無い。針はグニャグニャ。分解掃除をして組み立てるとなんとか動きそう。
 でも分銅を拾ってくるのを忘れた。やむなく手元にあった真鍮の南京錠を吊り下げ、タコ糸で長さを調整すると、そこそこ正確に動いた。文字盤が無いので時刻はなんとなくしか解らない。
 
 ラジオは軽傷で真空管はじめ配線は無傷、スピーカーも燃えずにある。ボディ、つまみは無い。これなら直せそう。
 自分なりに直して、心棒を直接回すと、段ボール箱に取り付けたスピーカーから音が出た。バリコンを回すベルトはやはりタコ糸である。チューニングメーターは無い。バリコンの傾きで周波数を推定するのだ。
 愛しきマイラジオができた。嬉しかった。ミッドナイト東海も聴ける。
 
 中三になってFM放送の話をする級友。柴田チコがどうだの、音質がどうだの。
 アマチン、森本レオじゃないんかい。マイラジオでは聴けない。悔しかった。
 
 勤労学生時代、少ない給料を貯め、月賦も組んでオーディオセットを買った。そこからFMを欠かしたことはない。
 今も事務所の屋根にはFMアンテナを立てている。でもAMを忘れたわけでは無い。朝のウォーキングは東海ラジオ、トイレの中はNHKを聞いている。
 ラジオが大事な情報源である。一人で仕事をしていても一人では無くつながっている感じが良い。
 
 コロナ禍で在宅勤務になった人が多いと聞く。そんな方々にはラジオを聞くことを是非お勧めしたい。世界が広がること請け合いだ。

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