NA.home通信 411号
21.Feb.2016

 腕時計を持っていない。動く腕時計が無いという方が正しい。
 昔はあった、勤続10年祝いで所長からいただいたものが。腕に巻いていると金属部分が痒くなり、革のベルトに替えた。すると汗を吸って黴びるし、切れる。毎年のように交換する必要がある。良い時計なので安いベルトは似合わない。そんなこんなで付けなくなり、気付くと電池が切れていて動かない。
 時計を持たずに外出するのは大変だろうと思いきや、慣れればそうでも無い。車なら時計も付いているしラジオもある。電車は時間通り動いてくれるので、乗ってしまえばちゃんと目的地に着く。帰りはどのみち来た電車にしか乗れない。
 また時計はその気になれば結構ある。駅はもちろん、街頭でも、お店でも。慣れてくると、あのビルの時計は1分遅れているとか、あの店は5分進んでいるとか解ってくる。
 電車でどうしても知りたいときは他人の腕時計を盗み見る。液晶は見にくいので針にして欲しい。女性のは小さいので男のが良い。ところが男なのに内側に付けているヤツが居る、そいつ絶対ケチだ。
 
 隣の男が時計を気にするので見るとアップル社のヤツ。ボタンを押さないと表示されない。もはや時計では無い。妖怪ウォッチと何ら代わらない。
 
 今、いろんなものに時計が付いている。携帯電話は腕時計代わりになり便利だが、携帯ラジオ、ラジオを聞いているときに時刻は表示されず、切ると時刻が出る。意味あるの?。
 新調した血圧計、使わないときはデジタル置き時計として使える。さすがシチズン。またその字がデカいのだ。高齢者を意識したものだろう。馬鹿にするな!。
 
 事務所の中で時を刻んでいるもの、時計4つ、パソコン3台、電話、ラジオ、エアコンのリモコン、携帯電話と11個あった。不思議なことに表示されている時刻が少しずつ違う。そのため信頼度に序列が付く。一番は何と言ってもラジオの時報である。

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