私のオーディオは独身時代の遺物。残っているものは前に話題にしたFMチューナー、レコードプレーヤーとスピーカである。
これらの共通点は電気に頼る部分が少ないこと。デッキはモーターが壊れおシャカに、アンプは10年ちょっとしか持たない。ローンで買ったアンプも例外ではなく、20年前に買い換えた半額ほどのアンプも壊れ、その後はネットで買った80年代90年代の中古で?いだが、これも限界なので新調することにした。
20年という歳月はオーディオ界にも大きな変革があったようだ。全く知らなかった。大手メーカー品のほとんどがデジタルアンプである。デジタルアンプ? なんだそれ?
知っているのはA級、B級という増幅の形式。A級は動く歩道みたいな方式で、B級はカートで運ぶようなもの。結果は同じでも、大事大事に運ぶのと効率よく運ぶの差である。
カートで運ばずにぶん投げればもっと効率よく運べるが品質に保証がない。これをC級アンプという。駅などの場内放送で使っているやつだ。
デジタル方式はバラバラにして運んで出口で組み立てるというやり方。省エネルギーで効率よく、波形を忠実に再現するとはメーカーのふれこみである。
口コミ情報を調べた。数百万円のアンプを1万円のデジタルアンプが負かした、という評価がある一方、30万円のデジタルアンプも90年代のA級アンプに叶わないなど、マニアからは冷ややかなコメントが多い。D級アンプだと言う人さえ居る。
予算ではデジタルしか無いのと、高いものも大して変わらないだろうと結論づけ、定価84,000円のものを価格.comで調べ半額で購入した。
宅配のおばちゃんが軽々持って来た。今までのアンプは腰が抜けるほど重い。片手で持てるような代物ではない。
早速、壊れかけたアンプから取り替え、試聴した。
迷ったのは何だ。何の問題もない。やっぱり音質はスピーカーが決める。