NA.home通信 366号
30.jun.2013

 JR武豊線が電化される。すでに電柱が立った。老朽化した高山線の車両を新調するより、短くてトンネルのない武豊線を電化して、武豊線のディーゼルカーを回した方が安いと見積もったようだ。
 昔、7時10分くらいの上り列車は高山線まで入っていく長い列車でグリーン車が付いていた。そのグリーン車のドアが亀崎駅で開く。乗客はよく知っていて、そこの列だけ長い。名古屋までは普通列車なのでグリーン料金はかからない。混雑緩和の措置である。その列車は名古屋駅でしばらく止まると急行になって富山まで行く。
 
 鉄道は何処も最初はSLで、その後電化していったと思っていたが、いきなり電車の路線も少なくない。
 高山線の終点富山から出ている富山地方鉄道は電車で立山と宇奈月へ行ける。宇奈月からのトロッコも電車である。その先には水力発電所やダムがある。電気がだぶついているように見える。
   富山にはその電気を使ったアルミ精錬の工場がある。ダムを造り電気を作り、アルミを作り戦闘機を作る。こういう国策であったと理解できる。戦後飛行機は作れなくなったのでアルミサッシを作り公営住宅建設など通して普及させた。
 
 ドイツではサッシメーカーは中小企業で町の建具屋である。だからスタンスは住む側にある。だから良い建具が出来る。それでいて値段が安い。競争相手が無数にいるから安くて良いものが出来てくる。
 
 話は武豊線から富山を回り、ドイツに行きわが家に戻る。
 わが家では断熱リフォームに取り組む。ドイツ製サッシを注文した。そろそろ積み出しの時期か。質実剛健なサッシがわが家に届く。
 今までアメリカ製のサッシを使ってきたがドイツ製はわが家が初。
 国産にこだわりたいが、日本の住宅政策が大企業寄りの内は不可能だろう。せめてのも抵抗を形で見せたい。
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