NA.home通信 360号
7.mar.2013

 樹木伐採会に集まったのは、夫婦とスタンダードプードル2頭のYさん一家、子ども3人連れのMさん夫婦、保育士のA子さん。オーナー側事務長と理事長とご主人Tさんと私である。施設建設のため邪魔な雑木を薪にしようという取り組みである。前3組は薪ストーブ愛好家だ。
 
 買った土地は地目「畑」でありながらどう見ても50年くらい耕していない。一人生えした木で林になっている。
 当初は11月に計画していたが、測量事務所から「農転が下りるまで木一本切らないでくれ」と言われ、2月末に伸びた。そのため当初参加表明していた人は全部欠席にかわり、慌てて集めた二組である。保育士のA子さんはオーナー側のスタッフだ。
 チェンソーを持っている人はひたすら切る。私は自前の丸鋸で枝をバシバシ切った。こんなたくさん生木を切ったのは初めてである。鋸の入れ方に慣れてくると、スパスパ簡単に切れる。生木は柔らかいと聞いてはいたが本当である。普段マウスしか持っていない手にはこの小さな丸鋸が重い。握力が無くなってきたら、休 んで小枝を片付ける。復活したら丸鋸を持つ。
 Mさん一家はどういう暮らしをしているんだろう。暖房ばかりかお風呂も薪だとか。ダンナはチェンソーをふるう、奥さんはナタをバンバン振り下ろす。子どもたちは飽きることなく自然の中で遊んでいる。ナンと奥様は4人目ご懐妊中なのだ。
 A子さんは美浜在住で地元開催のチェンソー講習会で覚えたという。そんな講習会あるんだ。嫁入り前の小柄な体でパワフルに動く。
 
 最初にギブアップしたのはYさん。それを見て私も丸鋸を止めた。風が出てきて雪も舞う、とても寒い。4時に引き上げたが、まだMさんの奥さんはまだ大きな腹でナタを振るっていた。薪ストーブにはパワーと根性が必須のようだ。それがなければ高い薪を買うしかない。私だったらペレットストーブにする。
HOME   LIST    359号   361号