NA.home通信 347号
21.may.2012

 耐震改修の話しが中座した。原因は息子の反対である。同居していないが近くには居るようだ。
 この家はパット○○デリアをやっていたり、床下に換気扇を付けていたりで、今までに相当無駄なお金を使っている。「もうこれ以上お金を使うな」という気持ちはわからないでもないが、お金の使い方が明らかに間違っている。
 急な出費があったと言うので伺うと、孫ができちゃった結婚で、結婚式の費用を出したとか、もう一人の孫の自動車学校の費用を出したとか。
 で、家を見ると窓がまだ木製、トイレに痔の薬が置いてあるのにシャワートイレになっていない。床がフカフカで、基礎が割れている。
 
 耐震の必要性は若い層にどれだけ広げられるかにかかっている。危ない家に親を住まわせることが恥になるような風潮になれば進むだろう。

 やっぱり教育が大切である。数年前だが愛知県からの要請で出前講座をやった。前段で耐震の授業、後半はストローハウスづくりで、筋違の重要性を体験させるというもの。
 試験的に行ったのだが、実際全ての小学校で毎年やるとなると、相当な覚悟が要る。でも子どもたちが「たいしん、家具こてい」を家で話すようになれば、相当効果が上がってくるだろう。
 
 あとはその子どもたちが親や祖父母の財布を当てにしない親孝行な子に育つのを祈るだけである。
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