NA.home通信 342号
5.feb.2012

 東京に会議に行った時、雨に降られた。愛知県は晴れていたので傘を持っていない。冬の雨は冷たいが襟を立てて走った。
 北陸から来ていた二人は準備が良く傘ばかりか長靴まで履いている。
 「あなた方、準備が良いね」と言うと、この格好でないと家を出られないと言う。そりゃそうだ。
 「雨が降って良かった。東京で晴れていたら格好悪くて」とスーツで長靴姿の二人は語った。
 
 真冬の札幌に履いていく靴がない。家にある靴の中で一番良さそうなのが山歩きに使うトレッキングシューズだ。くるぶしまであるし靴底の溝は深い。
 札幌は−1度。これでも暖かい。晴れている。この気候だと路面は雪じゃなく、氷になるんだね。昼食に行ったラーメン屋の入り口で大転倒。お尻をしこたま打った。靴底の凸凹は全く機能しないことがはっきりわかった。それからは気をつけて歩いたが、3軒ハシゴして帰ったホテルの玄関先でタクシー降りた直後に二度目の大転倒。このときは全身麻酔が効いて大丈夫だった。
 ホチキスの針を靴底に打ち込んでスパイクにしようか。氷には効きそうだが、ホテルのロビーで転けそうだし、針が突き抜けてくると歩けなくなるのでやめた。
 
 備えあれば憂い無しとは言うが何を備えるのかが難しい。その地域に行かないと本当の準備は出来ないんじゃないかとも。
 石川県のホームセンターに行ったら雪かき用品コーナーが充実していて、長靴も棚の両面にずらっと並んでいた。半田で長靴を買うならホームセンターより釣り道具屋の方がよい。
 今度冬の北海道へ行くなら滑らない靴が欲しい。はたして扱っている店があるのか。あったとして、その店員が名古屋弁だったら絶対信用できない。
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