NA.home通信 333号
27.jul.2011

 最初に言っておこう。パソコンが変わって、OSも変えたので、古い自作の住所管理ソフトが使えなくなり、この通信を送っていた先の記録が無くなった。
 住所録は表計算に変換できたので大丈夫だが、通信の宛先は、記憶でリストを作り直したので、曖昧である。突然切れた人はそういう理由なので、お許し願いたい。と言ってもこのはがきは届かないのだが。
 
 パソコン歴は30年。退職金で買ったMZ-2000は二台目、28年前の話だ。当時はヒマで、その時間をプログラミングに使った。自分でソフトを作らない限りパソコンは何の仕事もしない。そんな時代であった。
 プログラミングの腕を磨くのは「ゲーム」。好きなのはボードゲームで、自分を負かすことを目標に思考回路を作るのだが、他人には強いが作者である私に勝つことはなかった。
 
 店頭展示品型落ちのフロッピーディスクドライブを半額以下の13万円で買って環境は大きく変わった。ソフトは細切れに作って、データはこまめにセーブする。プログラムの腕も上がり、鉄骨の構造計算は全部出来るようになった。
 windowsの時代になるとプログラムの環境は一変。それなりに良くはなったが、勉強することが多くなり、ヒマもなくなり作れなくなってきた。それでもいくつかのソフトは自作した。
 姉歯事件以降構造計算のチェックが厳しくなったのを機に構造計算用に残しておいたMS-DOSのマシンを処分。そして今回のパソコンリニューアルで最後に残っていた住所管理、請求書の自作ソフトも全て使えなくなった。
 
 スイッチを入れても何もしなかったパソコンが、光ファイバーで世界とつながるとは思わなかった。自分が作った稚拙なソフトなど、使えなくなるのはやむを得ないのかもしれない。でもあの頃の自分、切れてたなぁ。やっぱり歳かな、こんなこと思うのは。
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