NA.home通信 331号
15.jun.2011

 特に興味があるのではないがAKB48の総選挙、これだけ報道されれば耳に入る。
 なんでも、過去2回のトップ7人が同じメンバーで「神7」と呼ばれている。今回の選挙でその一角を柏木由紀(坂本九の奥さんではない)が崩し、板野友美が8位に泣いた。
 百人以上で8位だから、そんな悪い数字ではない。スポーツの世界ならたいしたものだ。オリンピックなら入賞、ベストエイト、ラグビーならフォワードの要、野球ならセンター。話がだんだん変わってきた。

 名古屋のマークは○に八。変なマークである。地下鉄は八を下げて、レールとトンネルのイメージだろうが、鼻毛の伸びた鼻の穴にも見える。
 この名古屋の八は、尾張が徳川だったため、明治政府から後回しにされ、学校も八番目、名古屋の市政を認めたのも八番目。その悔しさを忘れないため「八」をマークにしたようだ。
 8位というのは上位でありながら、その下の位置で、上の連中から下に見られているような悔しさが確かにある。
 そこからは下がれないし、上は厳しいぞ、というところか。

 ナゴヤドームの人気者、ドアラの宙返りは8回表。宙返りが成功すればドラゴンズが勝つというが、統計を見ても全く関連が無い。それでも、ファンは勝ちを願って応援し、その出来に一喜一憂する。
 8位と8回では意味が違うが、切羽詰まっているという点では共通している。八という字の形は、ここから巻き返そうという希望の数字にも見える。

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