NA.home通信 330号
26.may.2011

 岡田准一主演の映画「SP革命編」、国会内が舞台になっている。議場はセットだろうが、廊下のシーンは名古屋市役所で撮ったようだ。
 知っている場所が出てきて、親近感が湧いた。腰がタイル貼りの廊下のシーンでは、ここは「愛知県庁か?」と考えながら見た。
 福山雅治主演の「ガリレオ−容疑者Xの献身」では、湯川教授の大学が京都大学だった。少し前に勉強会があって行ったばかりだったのですぐ解った。
 また、事件の舞台になった2階建てのアパート、これが知り合いの事務所が入っている建物だった。容疑者の堤真一と松雪泰子の親子が暮らすアパートである。
 江東区清澄にある事務所で、建築防災協会で委員に加わっている立派な先生である。年賀状にアパートの写真と「ロケ地として献身しました」と書いてあった。驚いたのは世間の狭さだけでなく、耐震の先生の事務所がこんなボロいアパートだったことのほうがショックである。
 
 先月、鳥取県倉吉の高田酒造に行ったら、その場所で韓国ドラマを撮ったとかで、ポスターやらグッズやらいっぱい置いてあった。「アテナ:戦争の女神」というらしい。なんでもこの酒屋が悪者のアジトでアクションシーンを倉吉で撮ったようだ。WOWOWで放送されてるとかで、見た人いるかも。
 映画やドラマの撮影に歴史的建造物が多く使われる。絵になるからであろう。倉敷や近江八幡の街は時代劇によく出てくるし、横浜や函館のレンガ倉庫も常連だ。

 建築をやるものとして、映画の舞台に使われるような建物を世に残せたら幸せである。そのために腕を上げるのは当然だが、仕事も来ないと残せない。だれかそういう仕事やらせて。
 清澄のボロアパート?、それはいやだ。

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