NA.home通信 327号
20.mar.2011

 給食用のチキンカツは鶏のもも肉80g、1本のももから2枚取れる。つまり鶏1羽から4人分のチキンカツができる。
 半田市の給食センターは12,000食同じメニューで作っている。チキンカツを出そうとすると、3000羽の鶏が犠牲になる。それはしかたがないとして、胸肉やささみ、手羽はどうなっているのか知りたい。
 
 センターではなく昔のように各学校で作り、ささみフライ、手羽の唐揚げ、棒々鶏などメニューを変えれば鶏の命を無駄にすることなく食べられる。地産地消、食の安全から考えてもその方が良いと思う。センター方式では1校の食中毒で全市の給食が止まる。
 
 大規模化すると効率が上がるかもしれないが、小回りが利かなくなる。
 集中管理は効率的だが、そこがダウンすると末端まで動かなくなる。今あの大規模銀行がたいへんなことになっている。昔のように各店舗で管理していればこんなことにはならない。電気だってそうだ、と、この問題に触れるとハガキが何枚あっても足りないのでやめよう。
 
 10年以上前、雪が積もった日に日間賀島へ行った。そこで郵便配達がバイクにチェーンを巻いて走っているのを見た。凄いと思う。ほとんど雪が降らない島でバイクのタイヤチェーンを装備していたのだ。民営化した現在もできているだろうか。
 
 半田市の小中学校は災害避難所になっている。ひとたび災害が起これば、たくさんの市民が避難してくるだろう。
 ここで一つ問題がある。半田市の学校には給食設備がない。食器はあるかもしれないが、大鍋がない。家庭科室の調理能力では数十人が限度、何百人という食事は賄えない。
 
 効率化のもとに、危機管理がおろそかになってはいけない。鶏の命が人の命に変わらないように、今のうちに準備してほしいものだ。

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