NA.home通信 201号 |
22.sep.2003 |
先日、千種のビルの地下にある居酒屋に友人Kと入った。 時間が早いせいか先客二人で計4人。大将一人で走り回って応対している。 「一人で大変だね」と声を掛けると「もうじき一人来るんですけどね」。 しばらくするとその一人が来た。30才前後の横山めぐみ風の美人である。 「えらく綺麗な人が来たね」と、Kが「あれで夫婦だぞ」と言う。 ぶ男ではないが風采の上がらない大将とセットで考えられない。 「そうかな」 「料理人は結構綺麗なカミさんをもらうもんだ」。 変な理論が出てきた。そういえばたまに行く寿司屋のカミさんも19も年が違うギャルだし、あながち間違いではなさそうだ。 それにしても納得いかない。 去年の冬のこと、仕事で鵜沼から帰る急行電車に犬山遊園駅から男女二人連れが乗ってきた。50代くらいの紳士と背の高いブーツとコートの似合う鈴木京香似の美女である。 どういう関係かな、乗ってきたところが観光地だし、帰りといってもまだ午前中である。いろんなせんさくが走る。 一本の缶コーヒーを飲み合っている。これは友達同士でもしないぞ、おっと男は缶を持ったまま居眠りを始めたぞ、これは相当長い付き合いだな。社長と秘書というやつか、などと妄想をめぐらせながら、見るでもなく、しっかり観察していた。 それにしても綺麗な人だな、出会ったことがないねこういう人と。出会う機会が無けりゃ、付き合う機会だってあろうはずがない。 やっぱり納得が出来ない。
その点、料理人は「客」という手がある。
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