NA.home通信 165号

29.jul.2001
 夏休み早々、娘がカブで転倒してケガをした。
 それまでバイト先片道1.5kmを行き来していただけで、ろくな練習もせず、いきなり大学まで30kmの道を走るのも無謀だけど、何とか構内まで入って、気がゆるんだのだろう、減速のために蒲鉾状に盛り上げてあるアスファルトにハンドルを取られて転倒したのだそうだ。
 確かにかなり盛り上げてある。車高を下げた改造車では亀の子状態になるだろう。幸い骨折などはなく打撲とすり傷だけで、カブも軽傷で良かったんだけど、顔面を打って腫れているのでユニクロのアルバイトもできず、楽しいはずの休みが台無しになった。まあ、良い薬になるだろう。

 今朝のことである。ウォーキングで転倒してしまった。
 原因は視覚障害者用の黄色いブロック。以前、ここで滑って股裂き状態になったことがあるので、気を付けて踏まないようにしていたのだが、うっかり踏んで、雨で濡れていたため滑り、バランスを崩してしまった。回転レシーブのように転んで事なきを得たのだが、肘を打った。

 なんであんな危険なものを歩道に設置するんだろう。
 歩道が車道より高いため、歩道の切れ目は坂になっている。そこに貼ってあるのだから、滑るのは当たり前だ。私はよけて歩けるが、視覚障害者の人はあの上を歩くわけだから、転倒は必至だ。
 滑りにくい材料で作れないものか、また、歩道と車道の段差はいかがなものだろうか。
 娘がハンドルを取られた蒲鉾もそうだ。小型のバイクではかなり危険なものだ。端を切ってバイクはそこを通るとか、なにかちょっとした配慮でこうした事故は防止できると思うのだが。

 安全対策は悪いことではないが往々にして新たな危険が発生する。とはいえ取り去ることは賢明ではない、試行錯誤の上良いものに作り替えていくことが大切だろう。

HOME   LIST     164号    166号