NA.home通信 491号
22.Nov.2020

 「マスクして 手袋までして 行く先は 朝食ビュッフェの コーヒーサーバー」。
 
 ビジネスホテルでも出歩くときはマスクは欠かせない。朝食会場に入るときは手をアルコール消毒して、ポリ手袋を嵌める。そこからは以前とあまり変わらないが、注意深くはなる。
 
 お風呂でも寝間着で行けるがマスクは要る。さすがに風呂の中はマスクはしない。危険な場所では無いのでそれで良いと思うが、事件は湯上がりに起こった。
 脱衣場から出ようとすると、履いてきたスリッパが無い。残っているのは三足。どうする。
 最初に間違えたヤツが悪いのだが、他人のを履く連鎖がそこから始まる。スリッパを履かずに部屋に帰る選択肢は無い。
 間違えられないように離れたとこに入れたのだが、それでも履いて行かれた。
 そいつは自分のが無くなって、几帳面に離して入れたスリッパを狙ったのかもしれない。逆効果だったか。
 ここまで神経質に消毒だのソーシャルディスタンスだの叫ばれているのに、他人が素足で履いてきたスリッパを履かざるを得ないこの矛盾。どうしてくれる。
 回りを見ても消毒は無い。
 「ままよ」とばかり、残っている一足を履いて出た。折角綺麗に洗って、マスクもして、誰のか解らない履き物を素足で履く。気持ち悪いことこの上ない。
 ホテル側もこの対策をキチンとして欲しいものだ。
 
 外出にマスクは必需品となった。でも忘れがちなのも事実。
 本屋へ着いて気付く、マスク忘れた。書架の間にいるときは誰もいないので良いのだが、問題はレジだ。その店はセルフレジがあるので、黙ってレジを済ませ、逃げるように店を出た。
 何で客なのにこんな後ろめたくなるんだ?。
 大きめのハンカチ持って、忘れたら口に巻くか。それじゃまるで泥棒だ。

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