NA.home通信 489号
11.Oct.2020


 昨年度各地で開催した「耐震リフォーム達人塾」は、2月までに40回を数えた。しかし3月の予定は全てキャンセルになり、新年度が始まっても開催できない状態が続いた。
 折角高まってきた活動を止めるわけにはいかない。それで取り組んだのが「オンライン講習」である。
 
 学生の居ない大学の研究棟で講師陣が集まりビデオ撮りだ。
 素人軍団は手探りである。マイクとビデオカメラで試すが音が割れる。デジカメやスマートフォンだと回りのノイズが入る。議論の末、音が悪いのは部屋に原因があるとして、ジュウタン敷きの部屋に移動。これで少し改善。そこから各自リハーサル、本番、やり直し、などなど時間がかかる。
 私の仕事はホームページをオンライン講習用に改造すること。有料サイトになるので、パスワードが必要なエリアを作る。
 どうするの?。プロバイダーのYさんに相談して「Basic認証」という方法を使った。パススワードは自動発行システムは無いので手作業だ。
 受講する人は講師たちが手分けして作っているなどとは思わないだろうね。
 
 それに先だって行ったのがオンライン会議。年間40回も会っていたのに顔を合わせることも出来ない。
 最初はスマホ、これだと資料が小さくて見えない。やっぱりパソコンに付けるカメラが欲しいなと注文するも1ヶ月待ち。あげく品切れでキャンセルしてきた。「マヂか」。機種を変えたらピーク越えなのか、手に入った。これでオンライン会議は完璧。マイクの性能が悪いらしいが、意見を言わなければ良いか。
 
 WEB会議は移動時間や交通費の節約など便利な反面、人との交流が減る。
 そのうち責任感も薄れ、尻すぼみは必至だ。この環境はコロナ後でもあまり変わらないだろう。
 顔を合わせるところから何かが始まる。その思いが強くなったこの頃である。

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