NA.home通信 454号
2.Sep.2018

 ♪ゲッ ゲッ ゲゲゲのゲー♪
 楽しみにしていた新しいテレビ漫画のテーマソング、衝撃だった。人気声優 熊倉一雄さんの声で語るように歌う。中学生だったので、冷静に見られたが、小さな子だったらこの時点で泣いちゃっただろうね。
 次に衝撃だったのは「天才バカボン」 
 ♪西から昇ったお日様が 東に沈むぅ♪ そんなバカなと思った瞬間、♪それでいいのだ それでいいのだ♪ 参りました。
 
 二つの共通点は漫画家本人の作詞であることだ。吉幾三さんがゲゲゲの鬼太郎の新シリーズで主題歌の依頼があったとき、これ以上の曲は作れないと断ったとか。
 漫画家の作った歌といえばやなせたかしさんだが、それは別格。「手のひらを太陽に」は名曲だし、「アンパンマンマーチ」は泣いていた子どもが踊り出す。最強の曲である。
 漫画家の書いた主題歌は阿久悠も秋元康も手が出せないエリアだ。最初の一行がど真ん中に来る。作品とリンクしていて芯がズレていない。これは作者しか出来ないことだ。
 
 子どもと見るようになったテレビアニメ、そこで久々の衝撃!「ちびまる子ちゃん」。
 なんだこの底抜けに明るい主題歌は。誰が書いたか知りたい。内容は兎も角、エンドロールが待ち遠しい。
 「作詞/さくらももこ」やっぱりな。
 
 「ゲゲゲの鬼太郎」、「天才バカボン」、「踊るポンポコリン」を漫画家本人が作詞した主題歌三本柱としたい。
 しかしながら3人ともこの世に居ない。長生きした水木しげるさんも破天荒だった赤塚不二夫さんも、さくらももこさんは53歳という若さで先月逝ってしまった。
 きっと天国でやなせたかしさんと共に楽しく歌っているに違いない。

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