NA.home通信 451号
1.Jul.2018

 3匹の子豚の話。ワラの家、木の家はオオカミに壊され、レンガで造った家は大丈夫、という話だった。ところで、素人が積んだレンガの家って、耐震性はどうなの?
 レンガも鉄筋を入れれば、耐震性は確保できる。でも、レンガ積みに鉄筋を入れるのは、かなり工夫が必要になる。穴あきレンガがあったが、最近は見ない。

 積み上げて造る「組積造」、豚でも出来るほど熟練が不要だ。積み上げた壁が仕上になる。メッリットは大きい。特に小規模な建築ほど向いている。
 そこで編み出された構造が「補強コンクリートブロック構造」。空洞のあるコンクリートブロックを鉄筋で補強し、積み上げる。耐震性は確保され、防火、防犯に優れている。高校のクラブハウスなどに多く見られる。これなら高校生が隠れてたばこを吸っても火事にならない。
 
 本来、コンクリートブロックはこのような建築材料で、鉄筋で有効に補強して使う。塀にしても、キチンと基準は守らないと耐震性は無い。
 先日、大阪で学校のブロック塀が児童の命を奪ってしまったが、あってはいけないことだ。だいたい、擁壁の上に積み増されているので、最も危ないヤツ。これが学校にあったなんて、驚きでしかない。大阪の建築士は何やってんだ。
 
 危ないブロック塀、まだまだ多く存在する。見逃されているのがガソリンスタンド。綺麗に塗装されているが、裏に回るとブロックの目地が丸見えだ。何であんなにうるさい消防が、これを認めているのだ。防火のため高い壁が必要なことは解るが、ブロック塀で良いという、根拠を示して欲しい。
 
 2005年から3年間掛けて、愛知建築士会半田支部は、半田市内の13小学校の通学路安全点検を行った。もう10年以上経っているので、その成果を再度教育委員会に届けた。
 地震への備えは日常の小さな心づかいの積み上げ。基準通り積み上げられたブロック塀の如く人の命を守るものなのだ。

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