NA.home通信 437号
3.Sep.2017

 自営業で恐れるものの一つが税務調査である。過去に一度経験した。
 日頃の正確な記帳のおかげで少額の修正申告で済んだが、その間の精神的な負担は相当なものだった。経験が無ければ分かるまい。
 「マルサの女」は伊丹監督が「タンポポ」のヒットで入った収入をごっそり税金に持って行かれたのがきっかけで作った映画だと聞いた。すっごく共感する。
 
 子どもが成長すると扶養控除が無くなり、税金がグッと増えた。所得税、住民税、売上げが増えると個人事業税、消費税と税の数まで増えてくる。その合計は4割を超えることもある。
 振込の時代、売上をごまかすなど出来ようハズも無く、節税対策は専ら、経費の漏れを押さえること。必要経費の基準は、税務署と闘って勝てるか否かで決める。
 迷ったら経費にしておいて、税務署が来たら闘う。そんな細かいところが調査の焦点になるなら勝ちなのだ。
 
 消費税は間接税の服を着た直接税だ。
 解りやすいのが野球選手、彼らの年俸は売上で、仕入は無いから経費を引いて8%の消費税を納める。それって消費してるの?。
 僕らの業態もほぼ同じ。3月の納税に備えて積み立てをしている。5%時代は月3万円、8%の今は5万円積んでいる。所得税、住民税分はその中では払えず。納税時期が終わるとすってんてんになる。
 
 近頃、政治家の政務調査費が話題になっている。第二の給料ともささやかれている。
 税務署、何サボってんの?第二の給料なら、税金払ってもらおうよ、それって所得でしょ。
 国会議員、地方議員合わせて全部、お尋ねでも出して、税務調査すれば、ごっそり取れるでしょ。
 領収書の怪しいヤツは全部否認。もともと税金だったものを戻すだけだから、文句は無かろう。
 
 議員が特権階級で税務調査が無いなんて、許せん!!。

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