NA.home通信 432号
21.May.2017

 ID番号、暗証番号、パスワード、幾つあるだろう。あなたはいかが?。
 誕生日とか住所や電話番号などから推測できるものはマズい。自分は忘れないけど他人にはわからないものが良い。大学の学籍番号を使っているという人も居た。好きなアイドルの誕生日とか、京田、荒木、大島で5128なんてのも有りか。
 
 以前は同じID、パスワードでアクセスしていた。それはセキュリティ上問題と言われたので、頭文字だけ変えて登録し直していったら数え切れないほどになってしまった。
 それを、パソコンで管理するのはダメだといわれても、紙に書いてそれを見られたら、なんて考えたら、どこにも保管できないので、やっぱりパソコンに入れておく。なるべくわかりにくいファイル名で。
 
 最近、遺品整理で、パスワードがわからず、困るケースが少なくないと聞く。印鑑よりパスワードの時代と言うことなのか。ならば、やっぱり、紙に書いて、どこかに保管しておくことも必要なのかもしれない。
 パソコン歴は30年以上、なるべくデータは消さないようにバックアップを取りながらやっているので、相当なデーター量である。仕事ばかりでなく、家族や旅行の写真など、受け渡していきたいものもある。私に何かあったとき知らせる方法はどうしよう。遺言書にでも書いておこうか。
 
 「死後、床下を見るべし」
 親父も知らぬ間に、残していったか。
 弔いが終わり、落ち着いたところで床下を開ける。土に半分埋まったツボがある。
 大事に掘り出して、結わえてあるフタをほどき、開けてみると、巻物1本。
 ゆっくり広げて描いてあったの言葉は、
 「私のパソコンのパスワードは××××××××」

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