NA.home通信 407号
22.Nov.2015

 愛知建築地震災害軽減システム研究協議会、長ったらしくて空で言えたことがない。
略して「減災協」、愛知県や名古屋市などがお金を出して、県内3つの国立大学の建築学部門が連携している。テーマは「安価な耐震改修」。私も時々呼ばれ、講習会の講師を務めている。
 国では日本建築防災協会がやっているが、いわゆる天下り機関で、ここの認定を受けるにはお金も時間もかかる。それを愛知県では安く早く評価して使えるようにしちゃおう、という取り組みだ。
 「こんな金物があると便利だね」という意見が出れば、作って実験して評価すれば、国の評価無くても使える。居酒屋で出たアイデアを採用することだってある。
 
 最近はこれを全国に広めようと行脚している。耐震化が進まない県に出向き、「安価な耐震改修」の優位性を説いて回るのだ。で、共感した担当者が減災協の評価工法を補助対象に出来るように制度を変えれば、その県は減災協ネットワークに入る。目指すは全国制覇らしい。
 
 話は変わって、バーの話。
 妻と旅行で高知へ行ったとき良い店を見つけた。母娘らしい二人がやっている新装間もないギネスバーだ。客もまだ少なく、大人な雰囲気で実に良かった。
 高知で良い店見つけてどうする、二度と行けないじゃないか。
 
 ところが昨年12月、減災協の講習会が高知であって、そのバーに行けた。
 1年半ぶりに入るその店はほぼ満員、二人だったのでカウンターに座ることが出来、シングルモルトをいただいた。こういうバーが近所に欲しい。今度は何時行けるかな。
 
 そう思っていると今年また高知に呼ばれた。ナント高知県の予算。
 バーに近いはりまや橋のホテルを予約するか。三度同じホテルに泊まり同じ店に行く。常連ジャン。

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