NA.home通信 318号
31.aug.2010

 建築士たるもの、金になる仕事だけしていてはいけない。まちづくりなど、建築士らしい社会貢献をしてはじめて価値が出ると思っているし、できることはやっている。
 今は主に木造住宅の耐震診断や改修に係わること。もう一つは学生コンペである。
 愛知建築士会では学生向けに設計コンペをやっていて、今年で5回目になる。立ち上げから係わっているが、今年度から委員長になった。それまではパソコン担当で、HPの作製や、最終選考会の学生によるプレゼンテーションのサポートをしていれば十分役に立ったが、委員長ともなるとそうはいかない、責任も重くなり仕事も増えた。でもこれが楽しいのだ。相手が学生ということもあり、若さをもらえる気がする。
 
 僕らが学生の頃、建築士会主催のコンペがあった。
 学校の課題のようなテーマだったが、対外試合のような腕試しのチャンスであったし、それで建築士会の存在も知った。
 私が役員になったときにはもう無くなっていた。総務委員だったときに、建築士会をPRする事業としてこの企画を上げた。
 昔のような課題ではつまらないので、まちづくり提案型にした。
 初回は納屋橋周辺、次は半田赤レンガ建物、3回目は瀬戸グランドキャニオン、昨年は三河田原駅前、今年は美浜がテーマになった。
 インターネットのおかげで参加する学生は県内にとどまらず多彩である。また先輩が出すと後輩が引き継ぐみたいなこともおきてきた。
 いよいよ来週応募締め切りである。大学の先生は、「テーマが大きく面白いし、学生たちは注目している」とのこと。
 どんな作品が、またどういう学生が最終審査会に残るか今から楽しみである。

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