NA.home通信 307号
12.jan.2010

 今年の年明けは、振る舞いに出かけなかったので初詣に行っていない。それならばと一昨日、伊勢神宮まで初詣に出かけた。
 渋滞がイヤなので、近鉄を選んだ。指定券はネットで予約。混雑している駅で誰も並んでいない発券機でチケットをゲット。得意げに缶ビールを買って乗り込む。
 1時間半ほどの電車の旅、結構なものだね。妻は駅で買った「松阪牛肉まん」をほおばる。
 
 伊勢市駅を出て、外宮を参拝。バスターミナルもタクシー乗り場の長蛇の列である。「内宮へどうやって行こう」。
 とりあえず、駅前に戻って昼食である。
 食事を済ませ、店を出ると目の前に内宮行きのバスが信号待ち。追い越してバス停に行く、もう一組カップルが走ってくる。次の停留所は外宮前、さぞかし人が乗ってくるかと思えば降りる客ばかり。見れば昼食前の賑わいはない。
 バスは混んだ道をしばらく走るとついに止まってしまった。お腹の酒と暖房が効いて寝ていたが、気付けば1時間も乗っている。後のカップルが降車ボタンを押した。ここから歩くという。ほかの客も全員降りた。
 歩けば参道は近く、おはらい町も目の前だったのでそちらを選択、でも間違いであった。
 人波を泳ぐように宇治橋前まで出るとお定まりの記念写真を撮り、内宮へ。拝殿前がまた大渋滞。鳥居下はいつ順番が来るかわからなかったので、脇の入口から参拝。神様はそんなことで差別はしないだろう。
 参拝が終わったらおはらい町の白鷹の酒屋で立ち飲み。これは建築士会の先輩から教わった儀式、ここまでが神事である。
 御神酒と同じ酒をいただきながらおかみさんに話を聞く。
「今日はお正月並みの賑わいですね」と語る。
 今日まで正月かと思っていたが、そうではないらしい。
 兎も角、私の正月はこれで終わり。新しい年が良い一年になりますように。

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