NA.home通信 211号

1.may.2004
 4月7日、公共施設改修ボランティアをやった。
 予算が取れず、正規に改修工事を行えないのを見るに見かねた半田市の職員で、わが建築士会のメンバーが提案して、材料費は市持ち、労力は奉仕というもの。今回で4例目である。
 内容は車椅子でも入れるように出入口を改修する。これをしないと選挙の投票も困るありさま。最近では電動車椅子で来る人もいるので、上げるのに4人がかりとか。
 つまり障害者ばかりでなく周りの人も助かる。

 作業するのは建築士会の支部役員ばかり。一人は工務店だがあとは口ばかりで道具を持ったことのない連中。それでも図面に従い着々と工事は進む。
 今回の現場は乙川公民館。白山公園に上がる坂道に貼り付くように建っているあれである。
 話を聞いたとき無理かと思ったが、裏口が2階にあり、公園に上がる坂道から入れる。会議室のほとんどが2階にあるので、裏口にスロープをつければ何とか利用できるようになる。
 ポーチからウッドデッキで張り出し、スロープを付ける計画。ウッドデッキが出来たところで昼食となった。おりしも桜が満開。コンビニで弁当とビールを買ってきて、ウッドデッキの上でプチ花見としゃれ込んだ。

 スロープを付けていると、花を見に来た近所の人たちが坂の上からのぞき込む。
 「それはいつから使えるようになるんだね」
 「スロープが出来ると助かるね」その言葉に励まされる。
 ほんとに良いことやっているという実感が湧いてきた。

 最後にコンクリートをコテで仕上げて5時過ぎに完成。
 後日中日新聞にカラーで写真まで載り、満足満足。
 こうなるとまたやりたくなるね。

HOME   LIST     210号     212号