NA.home通信 210号

12.apr.2004
 諏訪の御柱祭を見に行った。
 早朝からマイクロバスを飛ばし、9時前には下諏訪町に付いた。
 公営の駐車場からシャトルバスで下社春宮へ。そこから2km木落しの坂まで歩く。
 坂の途中で見えないかと登ってみたが、すでに座れる場所はない。坂の上から谷底をのぞいたあと、川原に下り一般席に陣取った。
 
 快晴の空の下ジリジリ焼かれながらひたすら待つ。
 この日は山出しの中日、木落しの予定は2本。午後1時に秋宮4の柱、3時に春宮1の柱。3日間にわたり下社春宮、秋宮それぞれ4本の計8本を山出しする。
 それにしても待ち遠しい。弁当でも食べるかと、バスで配られた弁当を出すと天むす5個。ビール腹にはちょっと多い。二人で1人前で良いねと、隣のOLらしいグループに「名古屋名物天むすはいかがですか」と差し出すのをきっかけにいろいろ話しを聞いた。
 生粋の諏訪っ子という女性からいろいろ教えてもらった。若い女性と話しをしていると時間を忘れるね。
 12時近くになって斜面に綱先が出てきた。
 見ると装束がバラバラ。法被着て、引き綱に自分の綱を結びつければ誰でも引くことが出来るとのこと。はじめにそれを知ってたらやったね。
 
 綱先が見えてから1時間以上経ち予定の午後1時、花火が上がり、ラッパと木遣りが聞こえ、御柱と人間が一緒に坂を落ちてきた。
 ところが途中で止まる。
 先頭に乗るのは「はな乗り」といって決められた人なのだ。
 それを横取りしようと飛びついてくる。
 それを排除しようとそろいの装束が飛びかかる。それが早いかまた木が動き出す。
 何とかはな乗りが落ちずに下までおりたようだ。
 待つこと3時間、木落とし30秒。
 次は2時間後、またひたすら待つ。でも時刻になっても綱先さえ出てこない。
 情報では人が多すぎて動けず、2時間以上は遅れるとのこと、シャトルバスもなくなるのでやむなく下りることにした。
 
 祭は見るよりやった方が絶対楽しい。6年後は法被を手に入れようか。
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