NA.home通信 112号

                 18.jun.1998

 海外旅行で日本人がよくやるのは、レストランでの注文の失敗だ。
 朝食のセットを2人前注文したつもりが、ひとりにはトーストとコーヒー、もうひとりには卵料理とサラダが運ばれてきた。
 2人は顔を見合わせて何か言いたそうだったが、文句も言えず、半分ずつ分け合って食べていた。
 人のことは笑えない、自分も最初はやらかした失敗なのだ。

 間違いの原因は、日本人はまとめて注文するし、外国では一人ひとり食べたいものをオーダーするのが習慣だから、こんな事になる。
 考えてみれば、まとめて注文する方が変だ。

 10人くらいで居酒屋へ行ってみんながバラバラに注文すると、
 「注文をまとめていただけますか」と言う。
 10人もの意見をこんな騒がしいところで短時間にメニュー書も人数分無いのに決められるか。
 「まとめるのはあなたの仕事だろ」と言ってやると、渋しぶまとめて、
 「ご注文のほう(どっちの方か知らないが)確認させていただきます。○○が3つ、××が2つ…」。
 ひとの注文なんか知るか、「あなたの注文は、○○と××。そちらは△△と××。…」とひとりずつ確認して欲しいものだ。

 そんなふうだから、一人ひとりにサービスするという考えがまるで無い。
 料理をテーブルの端におき、「後は勝手に配れ」と言わんばかり。注文した方も半分忘れているので、奥に座ったら、おいしいものを頼んだのに誰かが食べてしまって回ってこない。安い店だから仕方がないが、そこそこの店でもこんなところが少なくない。ちゃんと各々不足がないか確認し、「ごゆっくりどうぞ」と声をかけるのがマナーだろう。

 そんなことを面と向かって言えず、ここで愚痴っても仕方がないことだけど…。


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