山と木にこだわる

山長商店 見学記

NARUTA建築事務所

 工場見学

山から切り出した材木は皮をむき、角材に加工されます。
その後人工乾燥の釜に入れ、乾燥します。
乾燥が終わり釜から出されたら、再度正確な寸法に製材されたあと、選別されます。
野太(丸太の丸い部分)があるもの、傷があるものがはねられます。
角が欠けず、傷もないものだけがJASの検査を受け、柱や梁の材料になります。
写真は含水量を計測しています。
次に一本一本、写真のようにハンマーを木口に当て、反発具合でヤング係数を計測します。ヤング係数とは曲がりにくさ、粘り強さを示します。ヤング係数が高いほど曲がりにくい、粘り強いといえます。
計測された木材のデータです。
杉で、含水率8%、ヤング係数100.9t/cm2を出しています。
ヤング係数をN/mmに直すと103N/mmでE-110等級になります。ふつうの杉材はE-50かE-70程度ですのでその優れた強度がわかります。
E-110ならベイマツに匹敵し、同じ等級なら杉の方が強度が高くなります。十分に梁に使える材料であると言えます。

 終わりに

杉やヒノキを植林からこだわって造り、安心して使える材料として供給していただける。この材料で、国産材で家を建てられる。これをたくさんの方に広めたいと思います。
( 成田 )