高性能で広びろ快適

吹抜のある家 専門

NARUTA建築事務所

快適な吹抜のつくりかた

 吹抜は寒い、と思っている方が多いようですが、それは室内環境を考えずに造ってしまったからです。
 家の中に温度差があれば、冷たい空気は下に流れ、暖かい空気は上に上がり対流ができ、窓を開けていなくても冷たい風が吹いてきます。
 大空間を造る前に、建物の隅々まで温度差ができない仕様で家を造ることが肝心です。

断熱材の充填
(セルロースファイバー)

家の中の温度差を無くすには
 まずは断熱です。ただ、断熱材をたくさん入れるということだけではなく、その質も考えないといけません。 断熱材の密度や、赤外線を遮断することも考慮することが大事です。
 また、壁の中で対流が起こらない工夫や、夏の熱射対策も考えながら、屋根壁の仕様、断熱材の入れ方など、 コストも睨みながら選んでいきます。
 そして、家の中で一番熱が逃げていくのは窓などの開口部です。断熱性能の高いサッシを採用するなどの考慮は当然必要なことです。
 サッシの選び方として、熱貫流率(U値)を見ることで断熱性能が判断できます。U値が低ければ断熱性能が高く、 高ければ外気に影響されやすいということです。
 JIS等級「A−4」というランクでも基準が低いのでU値が4.65(W/uK)以下というものも出回っています。 本当に断熱を考えるならU値3.0程度より小さいものを選びたいものです。

基礎施工時に断熱材を施工
 
 見逃しがちなのが床下です。上部をしっかり断熱しても、床下に冷たい空気を入れていたのなら、床ばかりか、間仕切り内部に 対流が起き、どこからかわけもわからず冷やされていきます。
 床下に換気をつけると、床下が外気になりますので、床の断熱に苦労します。それより基礎の外面で断熱し、地表面の影響を断ち切りる工法 (基礎断熱工法)が有効と考えます。寒冷地ではベタ基礎の下を断熱することも必要ですが、温暖な地域なら、地熱も高いので基礎外面だけでも 期待する効果を得ることができます。


高性能熱交換換気システム 本体
換気も忘れず対策
 シックハウス対策で24時間換気が義務化されました。0.5回/h以上の換気が必要です。 つまり部屋の空気は1時間で半分、2時間で全部入れ換えることになります。せっかく冷暖房した空気が2時間で全部入れ替わってしまいます。
 その換気が普通の換気扇で、外気をそのまま入れて行っているなら、そのエネルギーロスは相当なものになります。 ですから、空気は変えても熱は出さない、熱交換換気システムは必須です。これを無くして室内環境を保つことはできません。
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