NA.home通信 257号

11.feb.2007
 携帯電話は知らぬ間に生活の中に入り込んでいる。先日その携帯電話を変えた。
 NTTの子会社に勤めている友人に頼んで、建築士会の会議の日に名古屋駅で落ち合い、使っている携帯を渡し、データを新機種に移してもらい、会議が終わってから受け取ろうという寸法だ。
 その日は確認サービスにも寄りたかったので、会議の時間とあわせ、帰りは4時半くらいかな、
 と言うと「栄を出るとき電話ちょうだい」。
 そう言われても携帯がないので電話できない。
 名刺の裏に番号を書いてもらい、連絡がない場合は5時と決めて分かれた。
 
 その日に限って議題が多く、また確認サービスも時間がかかり、途中で5時直前になってしまった。
 これはイカンと、中座を告げ、エレベーターを下り、公衆電話に走り、30分遅れる旨の電話をした。20円かかった。
 
 その新しい携帯電話を持って二日後東京へ行った。
 新幹線がヒマなのでどうしても携帯をいじる。帰りに妻へメールを送ろうとしたら、電池が切れてしまった。
 乗った車両の入口に公衆電話があった。
 「ちょっと電話してくる」というと、となりの連れが「テレホンカード持ってる?」と聞く。
 持っているわけ無い。「携帯の電池が切れたときに買ったんだわぁ」と貸してくれた。
 公衆電話で掛けようとしたが妻の携帯番号を記憶していない。
 「そうだ家へ電話しよう」
 そんな当たり前のことが先に出てこない。いかに携帯に染まっているかがわかる。
 
 電話帳で番号調べるのが面倒だから、つい携帯で電話してしまう。
 お互い事務所にいるのに携帯で話している。無駄だね、せっかく安い光電話にしながら。

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