NA.home通信 99号

                 1997.8.31

 時差というもの頭で分かっているつもりでもやはり変だ。関西国際空港を午後5時半に出て、ロサンゼルスに着いたのはその日の午後1時。10時間以上も飛行機に乗ったのに、逆に戻ってしまうのだ。時差はサマータイムで16時間なのでその1日は24+16でなんと40時間もあることになる。

 時差ボケを解消するには身体を疲れさせる方が良いという提案で、サンタモニカの街をブラついたあと海岸に出て2キロあまり歩いた。戻る距離を入れると5キロはある。時計をみると街を出てから1時間半経っていた。それでもその夜、私を含め同行の4人とも夜中に目が覚めて寝られなかったという。
 帰りは金曜日の午後2時に出て関空に着いたのは土曜日の午後6時で1日損をした気分だ。フライトした2時にはもう日本では翌日の朝6時ということになる。
 スチュワーデスが新聞を持ってきた。JALだったので日本の新聞がある。朝日新聞をもらって読んでいたらニュースが新しい。
「あれ?土曜日(翌日)の新聞だ」
 日本では朝の6時だから当たり前のようだが…。どうやって新聞を積み込んだのだろう。この便は往きに乗ったのと同じだから、金曜日の午後関空を発っている。第1刷を積んで飛んでくる便があったにしても、間に合うわけがない。おそらく、ロスで印刷しているのだろうが、飛行機のサービスだけのためにそんなことをするだろうか。考えると不思議でならない。

HOME   LIST   BACK   NEXT