NA.home通信 188号

15.dec.2002
 Jポップスファンの私にしてみれば、紅白歌合戦の出演者はなじみの人ばかりだが、「半分くらい知らない人」という諸兄も多いと思う。近年、演歌のヒットが少ないことが大きく影響しているのではないか。

 以前はトラック野郎たちが演歌の支持層だった。大きなボディに「津軽海峡冬景色」とか「おんな港町」とか書いてあったものだが、最近見たのは「恋は電波に乗って」である。
 ・・・解らない諸氏に、これはすでに解散したロックバンド「ジュディ・アンド・マリー」の「RADIO」という曲の一節である。若者ならみんな知っている。ちなみに「メチャイケ」のテーマソングだった。
 さらに解らない諸氏に、人気お笑いグループ、ナインティナインが中心のバラエティ番組である。ここまで解説してメロディが浮かんでこない人は、、置いておこう。

 なぜ、演歌が売れないか、それは演歌ファンがCDを買わないからなのである。
 私はこの一年20枚あまり買った。中古が多いので最新ばかりとは言えないが、ちゃんとケミストリーや中島美嘉もある。解らない人に、、、やめとこ。紅白見て…。とういう具合にポップスファンとしての最低のマナーは尽くしているつもりなのだ。
 人は世につれ、世は唄につれ、流行歌は文化なのだ。私は演歌は好きではないが、今この事態を「良し」とは思わない。演歌好きの諸兄よ、CDを買い賜え。日本の文化よ衰えるなかれ。

 今年の紅白には中島みゆきが出る。何と初出場だそうな。コタツから出たくないという理由で断っていたという豪傑である。同世代としてこんなすごい人は尊敬に値する。
 NHKホールに出向くとは思えないので、どうするんだろう。なんて思いながら、大晦日が楽しみである。コタツで見ることにしよう。

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