NA.home通信 179号

17.jun.2002
 最近、急に耐震診断の依頼が増えた。
 この制度が始まって5年、最初は武豊町が半額補助をしたことにもより、武豊を中心にパタパタとあったが、その後は忘れた頃にポツポツある程度で、あわせても10件ほどだったのだが、ここに来て毎月依頼があり、今月は3件も済ませた。

 木造住宅の耐震診断は愛知県建築住宅センターが窓口で、登録されたカウンセラーの建築士に仕事が回る仕組みになっている。
 カウンセラーは県下で千人位は居るだろうが、結構難しいので、センターの方も手慣れた人間にしか出さないようだ。おそらく知多管内は私一人ではないかと思う。

 今度制度ができて、国、県、市町村からの予算で、昭和56年以前の木造住宅が市民の負担なしで耐震診断を受けられるようになる。その講習が8月にあるのだが、その申し込みが解禁するやいなや殺到し、名古屋会場は初日で定員の3倍の申し込みがあったのだそうだ。
 もうけ話と勘違いしているのではないだろうか。

 1回の耐震診断の予算は3万円で通常の半額だ。
 事務費が必要になるので、カウンセラーの手当は2万円くらいになるだろう。予算から、件数、人員を考えると、ボランティアの域は出ないし、個人委託ができるわけもなく、自治体から建築士会などの団体に依頼が来て、組織を経由して地元建築士がやることになる。
 当然会に入っていないヤツに回せるはずがないし、そこから補修工事の受注なんて考える方が不純だ。いい加減な補修工事をさせないチェック機関を作っていくことになるだろう。いずれにせよたいへんな作業だ。

 えらいときに建築士会の支部長になったものだ。
 秋から忙しくなりそうだ。ま、今夜はそんなことは忘れて、トルシエジャパンとドラゴンズに乾杯。

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