NA.home通信 168号

23.sep.2001
 先回の通信のテーマを「国際化」にしたせいか、とんでもない事件が起こってしまった。
 でもニューヨークは遠い街、直接は関係なかろう、と思っていたら、この通信をお届けしているI助教授が滞在中だという知らせ。そういえば姪の裕美子はアメリカを旅行中、今どこにいるんだろうと、母親である姉に聞くと「マンハッタンのホテルだ」という。別段、異常は無いので安心なのだが、こんなに近い街だとは思わなかった。
 と、原稿を打っていたらメールが入った。
 見ると、ニューヨークへ転勤した方から防音の相談。
 ホームページを開いているといろんな所から相談が舞い込むが、何も今ニューヨークからわざわざ相談を持ち込まなくてもよさそうなものだ。そのうちニューヨークの仕事が入るかな。

 建物は予想外の荷重が加わると壊れるものだと頭ではわかっていたけど、あのように目の当たりにするとショックだ。
 映画キングコング2ではあのワールドトレードセンターに登っている。
 エンパイアステートビルなら登れそうだが、あのビルは無理だ。薄い(キングコングに比べて)カーテンウォールは簡単に踏み抜いて、登っていく片っ端から崩れていくだろう。
 などと思いながら見ていたのだが、まさかそのビルに旅客機が突っ込むとは、まさに映画以上だ。

 都市に人口が集中することは便利な分「危険」というリスクを負っている。
 しかし災害ならともかく、テロの標的という非人道的なリスクまで市民が負うことはない。
 二度とこのようなことは繰り返えされてはならない。
 人命を何とも思わないテロリスト集団は許し難いが、武力による安易な報復措置は解決策になるとは思わない。
 一日も早い平和的な解決を望みたい。

HOME   LIST     167号     169号