NA.home通信 159号 |
18.Mar.2001 |
そのころの私は勤労学生生活を終え、海外旅行の借金を返すべく車も手放し、自転車で通勤する毎日だった。
その暮らしに慣れたある日、兄が職場の後輩から中古バイクを買い、私にくれた。スズキバンバン70という何ともかわいらしい乗り物のおかげで行動範囲が広がり、名古屋の友人にもいつでも会いに行けるようになったのだが、そこへ行くには難所を越えなければいけない。それは「名四国道右折」。50ccなら2信号だが、 70ccは道交法上自動二輪車、中央車線に出ないと右折が出来ない。しかし、車は80km以上で走っていて、70kmしか出ないバイクでは左端から動けないのだ。仕方なく信号待ちで止まった車の間を縫うように右折車線に出る始末。そんなこんなでその度恐ろしい思いをする。
「これは危険な乗り物だ」と気づき、手放す決心をして400ccのバイクを買った。
そのCB400オートマチックという奇妙なバイクも1年強でヤマハXS650にグレードを上げ、バイクライフは1996年6月に最愛のスズキLS650が盗まれるまで19年続いて途絶えた。
先日、娘が乗りたいといっていたスーパーカブを入手した。
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