NA.home通信 457号
4.Nov.2018

 広島で食べるお好み焼き。今までで一番おいしくない。駅ビルの店だからこんなものか。
 食べているとメールが入った。
 「新幹線止まっているみたいだけど、大丈夫」。えっ?マジで??
 明日は用があるので、今日帰る予定だ。メールは泊りで懇親会に出ているI先生から。
 「泊まりなよ、二次会付き合うよ」。
 
 改札に来ると状況が分かった。原因は人身事故、二時間は動かない。動いてもスムーズに走らず、名古屋に着くのが夜中、という事態が予測される。
 もう一泊して朝帰るのがベストと判断したが、10月19日、広島カープが日本シリーズ進出を決めようかという日でホテルはどこも満室。
 ネットで検索すると、あっても25000円とか、探していると好条件のが見つかった。キャンセルでもあったのか、そんなことはどうでもよい。
 予約しようとすると会員でないサイト、会員登録から必要だ。この間に取られたらどうする。ひやひやしながら、ごった返す新幹線改札前でスマホから手続きを進め、予約できた。良かった。
 
 奇跡の一部屋、駅前のホテル、素泊まり11000円。広い部屋だ、値段相当。
 ホッとした。落ち着くとまだ七時、お好み焼きのおかげで腹は良い。どうしよう、
 「飲むか」。
 
 そうと決まれば近くのコンビニへ。おいしそうな冷酒2合とおでんを4品買った。900円ほど。「安っ!」。
 バレーボール見ながらおでんで部屋で飲む。そのおでんがまた旨い。コンビニのおでんもばかにならんな、最近は。
 新幹線が止まったおかげで、コンビニのおでんが美味しいことを知った。これもまた良しとしよう。
 
 後日、同じ7の付く近所のコンビニでおでんを買って食べた。
 ところが広島で食べた味ではない。なんだこれは。しょっぱくて出汁の香りを感じない。地域によって味を変えているというが、ここらの味はこれなのか。
 馬鹿にするな、駅ビルのお好み焼きじゃないぞ。

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