NA.home通信 259号

25.mar.2007
 わが家ではレコードプレーヤーが健在である。お手製のものだ。若い頃作った。
 石綿板とゴム板を何枚か貼り合わせ、ターンテーブルの部分をくりぬき、安いゴム足を付けたものだ。
 石綿はもちろんアスベストのことである。塗料で固めてあるので飛散の心配はないが、捨てられない。
 レコードの時代が終わることが見えていたので、耐久性のありそうなターンテーブルと放送局が使っているカートリッジを選んだ。
 そのおかげで今でもいい音を再生してくれる。
 
 レコード盤はもちろん古い。私と妻が若い頃買ったものだ。フォーク、ニューミュージック世代だから、そういうものが多い。
 妻のコレクションは凄い。吉田拓郎「元気です」、「泉谷しげる登場」、井上陽水「断絶」、高田渡「系図」、小椋桂は有名になる前のアルバムが3枚ある。
 私のものは岡林のベストだとかシモンズのベスト、ダルシマりりィ、陽水「氷の世界」など後追いのもの、有名になってからのものが多い。
   ジャケットが良いね、サンタナのアルバム「アミーゴ」は横尾忠則のデザイン。サイモン&ガーファンクルのジャケット見て、ブーツを探したっけ。

 CDは手軽だけど、レコードの面倒くささもまた良い。レコードをジャケットから出し、付いているほこりを取る。針のカバーを外し、ターンテーブルに乗せ、針を落とす。パチパチと小さなノイズが聞こえてから音楽が始まるまでの時間がよい。

 最近アンプを換えた。そのいきさつはブログに書いたので省略するが、オーディオ装置の音が良くなり、無性に音楽が聴きたくなった。今夜はテレビを消し、レコード鑑賞としゃれ込もうか、焼酎飲みながら。
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