NA.home通信 247号

4.jul.2006
 今の小学校はみどりの大切さを教えないのだろうか。
 
 毎朝のウォーキングは緑の多いところを選んでコースにしている。宮池小学校の回りもお気に入りの場所、学校の敷地から伸びた枝と、街路樹でトンネルが出来ていた。
 ところが最近その枝を切り出した。枝だけではなく幹まで切っている。大きく伸びたクスノキなどは3〜4mあたりでバッサリと切られていて、腹切り状態である。
 剪定ではなく、明らかに素人が適当に切った。たぶん枯れてしまう木も何本か出るだろう。ちゃんと枝を残しての剪定は出来なかったんだろうか。また多すぎる木は間伐すればいい。
 今では、あの分厚い緑だったところが、爆撃を受けたかのように、地面から棒のような幹が林立している、何とも異様な光景だ。
   おそらく、常緑樹は木の芽時に大量の葉が落ちるので、近所から苦情が来たのだろう。
 だったら、児童に作業させて落ち葉を片付けたら良いではないか。その方が教育上良い。またその姿を見れば、苦情を言った近所の人はどう思うだろうか。
 
 名古屋には風致地区という一角があり、第1種風致地区では敷地の3割を緑化しなければならない。また、通り沿いは3.5m以上の高木を一定間隔以内に植える。
 当然枝は道や隣の敷地に出る。管理する市役所担当課はさっぱりしたものだ。枝が出るのは当たり前、隣同士お互い様という考えで、図面に堂々と隣にはみ出す植栽計画描いてOKなのである。
 
 田舎ほど緑を大事にしない傾向がある。
 名古屋のように空襲の焼け跡からお金を使って緑化していると役所も違うのだろう。
 でも宮池小学校も市民のお金を使って作った緑地帯なのである。そこんとこ少しは考えていただきたいものだ。
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