NA.home通信 227号

10.apl.2005
 独身の時以来、四半世紀ぶりにスピーカーボックスを作った。メインスピーカーの作り直しである。
 JBL D130というスピーカーユニットに国産のスコーカー(中音用)ホーンと合わせている。
 当初は劇場にあるようなストレートホーンだったが、家庭の事情でドライバーをショートホーンに付け替えた。
 そのため、スピーカーボックスの上にスコーカーホーンが露出で載せてあった。
 いつかホーンを箱に入れてやろうと思いつつ、20年以上過ぎた。
 
 材料はOSB合板というツーバイフォー住宅の壁パネルに使う下地用のもの。厚さは12mm、それを2枚あわせにして作ることにした。
 ホームセンターで1枚840円、それを5枚使う。カットサービスがあるので木取り図を渡してカットしてもらう。そのカット代も840円だった。
 カットは済んでいるので、工作はスピーカーを取り付ける穴あけから作業スタート。
 切ってある板を接着剤とビスで止めていくだけだから、1日で軽くできると思っていたが、容量100リッターの箱をOSB2枚貼りで組み立てるという行為は半端ではなかった。朝10時前からはじめて、形になったのは夜の11時をまわっていた。
 H80cm×W47cm×D35cmとコンパクトに作ったけれどかなりでかい。スピーカーユニットを取り付けた重さはおそらく30kgを超しているだろう。一人では持ち上がらない。
 出来上がりは上々。出っ張りが無くなり、音象が安定し、家族からも概ね好評である。最近は接着剤も乾いていい音になってきた。
 オーディオはお金がいる趣味だ。独身の頃は安月給を投入していたが、さすがに家庭を持つとそうはいかない。無い予算で工夫を凝らして楽しむ、これも良かろう。
 今夜も聴くか、レコードに針を降ろして。
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