NA.home通信 136号

                 29.oct.1999


 机の上がちょっとも片づかない。毎日送られてくる郵便物、会議の資料、カタログたちである。もちろん主犯は片づけない私なのだが。

 もっとも困るのはカタログだ。「今年のカタログです」と持って来たり宅配で届くのは5kgはありそうなシロモノ。年々厚くなり冊数が増える。もちろん必要なものはその一部だ。
 見本が届く場合は最悪。使いもしない見本はありがた迷惑で、即ゴミになるが、たいていは「火災に強い」などといううたい文句の製品で、燃えないゴミになる。でも、パッケージは紙で燃えるゴミだから分別に手間が掛かる。古くなったカタログは無理矢理廃品回収に出しているが、リサイクルにならないので、地域に入る金が少ない。申し訳ないので金になるアルミ缶と一升瓶を精一杯添えて出している。そのためにどれだけのビールと酒を飲まなきゃいけないことか。

 先日のこと、ある建材の資料が欲しかったのでインターネットで探したが出てこない。
 「こんな大企業が」と腹が立ったけど仕方がないので、電話で問い合わせた。
 すると、最新のカタログはあるかと聞くので、「その製品単品のものだけ欲しい」と頼んだけど、送られてきたのは全5冊の総合カタログと見本一式。
 頼むんじゃ無かった。

 どう見ても1万円位掛かりそうなカタログが1〜2年でゴミになる。もちろん製品の値段に影響していないわけがない。もうそんな時代は終わりにして欲しいものだ。
 必要な情報をいつでもインターネットで取り込むことが出来るようになれば、カタログも古くならないし、廃品回収に気兼ねすることもなくなり、堂々とアルミ缶や一升瓶が出せる。


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