中京思想の強い私ではあるが、東京にしか無いものはどうしようもなく、行くしかない。
それは何?人形焼き?皮がパリッと焼けたタイ焼き?本場のもんじゃ?そんなものはどうでも良い。
今どうしようもなく行きたい場所、それは
「寄席」である。
昨年、妻と浅草演芸ホールに行った。出演者の巡り合わせか、楽しめたのには間違いないが、何か今ひとつもの足らない感じだった。
でも、今年入った上野鈴本演芸場は良かった。
開演してから入ったため前座の噺は聞けなかったが、番組最初の途中から見られた。
3人目、番組表にない林家いっ平が出てきた。ちょっとびっくり、テレビではよく見るが本物である。
落語がお目当てなのだが、色物(落語以外の演芸)も良い。昭和のいるこいるの漫才、正楽の紙切り、ニューマリオネットの操り人形など。生で見たのはもちろん初めてである。
昔は大須演芸場に東西の芸人が集まって賑やかだった。今も頑張ってはいるが、昔の輝きがないのは寂しい。
寄席のギャラは安い。出番の前後にお座敷がかかって食べていけるのだ。名古屋はそれが無くなってしまったのかもしれない。
落語会みたいに前もって切符を買って、と言うのではなく、ふらっといつでもいけるのがよい。
寄席は飲み食い自由である。上野では昼食に一杯飲んでたので開演前に入れなかった。今度はそういうことなく、弁当、飲み物など用意して、開演前に前座さんの噺から聞くことにしよう。
それより何より東京へ行かないと。だれか新幹線の往復切符ちょうだい。