NA.home通信 278号
27.apr.2008

 中京思想の強い私ではあるが、東京にしか無いものはどうしようもなく、行くしかない。
 それは何?人形焼き?皮がパリッと焼けたタイ焼き?本場のもんじゃ?そんなものはどうでも良い。
 今どうしようもなく行きたい場所、それは「寄席」である。
 
 昨年、妻と浅草演芸ホールに行った。出演者の巡り合わせか、楽しめたのには間違いないが、何か今ひとつもの足らない感じだった。
 でも、今年入った上野鈴本演芸場は良かった。
 開演してから入ったため前座の噺は聞けなかったが、番組最初の途中から見られた。
 3人目、番組表にない林家いっ平が出てきた。ちょっとびっくり、テレビではよく見るが本物である。
 落語がお目当てなのだが、色物(落語以外の演芸)も良い。昭和のいるこいるの漫才、正楽の紙切り、ニューマリオネットの操り人形など。生で見たのはもちろん初めてである。
 昔は大須演芸場に東西の芸人が集まって賑やかだった。今も頑張ってはいるが、昔の輝きがないのは寂しい。
 寄席のギャラは安い。出番の前後にお座敷がかかって食べていけるのだ。名古屋はそれが無くなってしまったのかもしれない。
 落語会みたいに前もって切符を買って、と言うのではなく、ふらっといつでもいけるのがよい。
 寄席は飲み食い自由である。上野では昼食に一杯飲んでたので開演前に入れなかった。今度はそういうことなく、弁当、飲み物など用意して、開演前に前座さんの噺から聞くことにしよう。
 
 それより何より東京へ行かないと。だれか新幹線の往復切符ちょうだい。

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