NA.home通信 221号

28.nov.2004
 194号の通信で話題にしたが、やっぱり黙っているわけにはいかない。建築関係の悪徳業者のこと。
 耐震診断をこれだけやっていると深刻な状態であることがはっきりしてきた。
 中には外壁にパッと××を貼り、屋根に△△ソーラーを乗せ、床下換気扇にプラ束とオンパレードというお宅があった。まるでカモネギ状態。カモになる家は玄関にマークが付けてあるらしい。
 外壁にアルミサイディングを上貼りしているので、サッシの水切りはどうなってるのだろうと見てみたら、なんと全く止まっていない。
 つまり、サッシ回りの水は全部古い外壁と新しいサイディングの間に落ちていく。これだと全くやらない方が家は長持ちする。

 被害が一番多いのはダントツで白蟻駆除業者。
 ところが騙されていると気づいている人はかなり少ない。私はこの人々を白蟻教の信者と呼んでいる。
 耐震補強の名目で床下や小屋裏に金具を取り付けて行くので、そういうものは効果があるのかという質問に、「それはお札です」と答えている。理由は、科学的な効果は無いけど気休めになるしお布施も払っているから。

 床下を調査していたら「床下が湿気っていると言われたけどどうですか」と訊かれた。
「カラカラに乾いてますよ」。
 夏見たときには湿っていたと言うので、そのからくりを説明した。
 床下は日があたらないので床下の地表面はかなり低い温度になっている。そこに夏の水分の多い空気が入れば結露でしっとりするのは当たり前。
 それで1台十何万の床下換気扇を押し売りしようという魂胆なのだ。実際、1台5000円くらいだと思う。はじめはやさしい物言いだったのがだんだん脅しになってくるそうな。
そのお宅は必至に断ったので被害にあわずに済んだ。

 白蟻業者をさん付けで呼び、「やっていただいた」と丁寧語を使う。
 この家も信者だよ、悪口を言うと気分を損ねるし、どうしよう。改宗させる方法、誰か教えて。

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