NA.home通信 207号

10.feb.2004
 そば打ちをやらされる羽目になった。
 昨年、「わくわく市」というイベントをやり、その中のそば打ち体験コーナーがきっかけ。そばの先生は学習塾経営のSさん。あまり会に顔を出さない人だったがそれ以降、何かあると来るようになった。
 みんなでそば打ちを覚えて、いろんな施設に慰問に行こう。と言い出した。その強い熱意に押され、飲んだ勢いも手伝って「よし」ということになった。
「そうなら、練り鉢ぐらい各自用意しろ」。たいへんなことになってきたことに気づきだしたが、後戻りも出来ず、それぞれそば打ちセットを買うことになった。

 そば打ちセット5組会議室に集結。先生が来る前に新品を箱からだし、ビデオを見て予習、というか一夜漬けよりまだひどい。
 先生の登場でいよいよそば打ち開始。5人が一斉に始めるが、先生の目が届かない。とにかく言われたことをひたすらやるのみ、次の工程に行くのにどうやって良いか分からない。そのうちでたらめやるヤツが出てくる。そうこうしながらもなんとか薄く延ばすところまでできた。

 さあ、あとは切るだけ。ところが日常包丁を持ったことのない連中。うどんかきしめんと勘違いしているような切り方だ。その点私は過去2度の体験で、切りはマスターしているので多少不揃いにはなるが、細く切れた。それは持ち帰りにした。
 もう一度ずつ打ち、さすがにみんな上手くなってきた。
 2度目の作品は持ち帰りにし、1度目の駄作を食べて証拠隠滅する必要がある。ゆであげてみるとものすごいシロモノで、ザルに乗せるとバネのように飛び出してしまう。
 食べてみると腰があるなんてものじゃない。でも味はそば粉が良いので美味しい。そばを細く切ることがいかに重要か良く分かる。

 そば湯で焼酎を割り、そば打ち終了。慰問にいけるのはどれくらい先かわかんないけど、人の輪をつなぐアイテムを一つ手に入れたようだ。

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