NA.home通信 196号

8.jun.2003
 雑種がほとんどといわれる猫の世界だが、ウチの猫は日本の在来種にかなり近い。
 白地のブチで小さめの顔、短い曲がり尻尾。秘密のアッコちゃんに出てくるシッポナとほとんど同じである。
 「なぜ日本には短い尻尾の猫が多いか知ってる?」と息子が難しい質問。
 さあ??と返すとこういう答えが返ってきた。
 日本では昔、猫が歳老いると長い尾の先が二つに割れて「ネコマタ」という妖怪になると信じられていたから尻尾の短い猫を好んで飼うようになったんだよ。犬夜叉のきらら※1はそのネコマタだよ。
 へーーー、わが子ながら80のジジイから聞くような話だ。ホントかどうか知らないがすごい説得力がある。

 その日本猫であるが、また出身も純粋な野良猫なので、やることが野生っぽい。
 スズメのヒナが巣から落ちると必ず捕まえて部屋に持ち込んでくる。スズメが息絶えるまで徹底的に遊ぶ。動かなくなるとムシャムシャ食べるのである。
 だったらとっとと食えよ、かわいそうじゃないか、と言ってみてもダメ。
 食事中に持ち込んで来られたときには参った。獲物が蛾だろうがバッタだろうヤモリだろうが同じ、遊んだ後は食べる。
 目を輝かせて獲物をほおばる姿は野生そのもの。ネコマタになるという話が分からないでもない。尻尾が短くて良かった。
 まてよ、尻尾が無くても化けそうなのが家の中にまだ居たような…。

※1 犬夜叉のきらら 解らない人はお孫さんか誰かに訊くように。

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