NA.home通信 116号

                 16.sep.1998

 半田工業高校で非常勤講師として、パソコン実習と課題研究のCAD(キャド)を担当している。
 両方ともパソコンを使った授業だ。
 パソコンの教室は2室あって、昨年建築科が使わないほうの部屋が新型に変わったので、今年はこちらの部屋も…と考えていたが、どうもダメみたいだ。
 「体育館改修の予定が来年に繰り延べになったくらいだから、それが終わってまた次のチャンスだよ」というから、いつになるかをきくと4〜5年ならいい方だという。目の前が暗くなってきた。

 今授業で使っているものは93年のシールが貼ってあるから5年前のものだろうが、この間のパソコンの進歩はすさまじい。
 もう少し新しい機種ならWindowsが入れられるのだが、i386というCPUでは何ともならない。
 授業はMS-DOSでやっている。CADは問題ないのだが、パソコン実習は困る。
 実業高校である以上、社会に出て間に合う知識や技術を教えなければいけない。
 生徒がパソコンを知らないなら良いけど、小学校や中学校からやっていて、そちらの方が良いパソコンで、部屋にエアコンまであるのだ。こうなったら内容で勝負だと、ソフトのプログラミングなんかを体験させて、小中学校とは違う所を見せているのだが、そればかりではネタが尽きてしまう。

 と言いながら、自分も4年前の古くなってしまったパソコンをCPUを積み替えるなどして、だましだまし使っている。
 こちらも予算不足で仕方のないことだが、高校の授業と同じように、当事務所が時代遅れにならないように、ソフトウエアで勝負していくか。
 ハードがちょっとくたびれてきたからね。44才になってしまったし…。


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