NA.home通信 299号
23.jul.2009

 日曜日に庭木の剪定をした。そのためか指先を見ると左手の親指の爪が切れ込んでいて、めくれそうになっている。痛みはないが、このままだとまずいので、「サカムケア」で塗り固めて保護した。
 それで左親指をあまり使わないようにしていたら、逆に普段以外に使っていることに気付いた。
 みはまっこ(温室ミカン)を剥こうとしたら左の親指を突き立てているし、包みのテープを剥がす、小箱の蓋を開ける、紙の枚数を数える、など、知らず知らずに左の親指を使っている。ミカンは右手だと綺麗に剥けないのには正直驚いた。
 右手を怪我したとき、左手では歯も上手く磨けず、左手では何も出来ないと思っていたがそうではないらしい。それぞれに役目があって、それを知らず知らずに使いこなしていて、どの部分が使えなくなっても不便になる。体の部分で役に立たないところは無いということなのだろう。
 
 指でそうなのだから、人ならもっとそうである。
 役に立たないと思っているのは使い手が悪いとも聞いたことがある。でも今の日本はどうだろう、すぐにでも役に立ちそうな若者でさえ就職が無く、低賃金のアルバイトや人扱いされない派遣労働をさせられている。これっておかしくない?
 障がい者自立支援法なんて最悪。補助金切りの口実になっているだけではないの?

 いよいよ総選挙になった。人を人として扱わないような政治を改めさせるチャンスである。
 国民をバカにしたらどうなるか、結果が楽しみである。まずは無駄な贅肉を落として、健全な財政に戻すことか。
 
 あったね、体で役に立たないところ、お腹の無駄な贅肉。


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