NA.home通信 293号
15.mar.2009

 半年前の私から手紙が届いた。
 ミステリーでも何でもない。去年4月からビジネススクールという企画に参加し、月1回研修を重ね、最終の9月にビジネスプランを発表するのと共に、半年後の自分に手紙を書いた。
 その手紙がビジネススクール同窓会の案内と共に届いたのだ。今日その同窓会である。
 半年なので内容を覚えているかと思えばそうではない。なんとなく封を開けづらく、同窓会当日の今日読んだ。
 内容は、、、、つまらなかった。半年というスパンだからこの程度なのか、これが10年後、20年後(生きてないかも)だったらどうか、今から将来はつまらない。若い頃の自分から来たらドキッとするだろうね。
 
 アンジェラ・アキの「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」という歌がある。中学の合唱コンクールの課題曲になったりして、卒業ソングの定番になりつつある。
 15歳の少年が大人になった自分に手紙を書き、大人になった自分が15歳の悩み多き自分へ語りかけるという詩である。
 この曲はズドンと来たね。15といえば高校受験に失敗し、恋にも破れ、親父は蒸発したまま。夜間高校に通いながら幸運にも今の仕事に就けたけれど、悩みは多かったね。
16歳で名字が変わり、高校時代は二つの名字を使っていた。だいたい「完二」が9画の凶なのに、名字が代わって人画も凶、総画は大凶だそうだ。それはないだろう。
 ところが「成」が6画ではなく7画に数えるという説もあって、1画増えて大吉になる。だから「晩年は良いですよ」と言ってくれた。晩年は何歳から?今年で55歳だけど。

 将来への手紙、この通信もある意味そうである。昔書いた文章を読み直すと、そのときの私が戻ってくる。それがレベルアップにつながれば良いんだけど、相変わらずなのが情けない。


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