NA.home通信 241号

1.mar.2006
 決定的瞬間、見逃した。
 その朝は6時に目が覚めた。酔って茶の間で寝てしまったようだ。
 ボーッとした頭だが毎朝の習慣で、事務所のトイレに入り便器に座り、ラジオのスイッチを入れる。
 「そうかオリンピック女子フィギア決勝の日だ」
 中継はSP一位のコーエンの得点シーン。どうもミスしたらしい。それでもこの時点で一位。
 ここで荒川静香登場。
 ラジオでフィギアというのもつらいがトイレから出られない。
 演技が終わったところでトイレを出、事務所のラジオを点ける。得点は、順位は?
 ここであり得ない事態。
 6時半になりラジオ体操が始まってしまった。
 そんなん有り??何のために受信料払ってると思ってんだ。
 急いで家に戻りテレビをつける。すると村主の演技の始まり。
 荒川の得点は?順位は?
 
 決定的瞬間、見逃した。
 南知多道路、武豊から半田インターへ行く途中にオービスがある。
 慎重な私はその手前でメーターチェック。信じがたいことがメーターでおこっている。
 距離メーターが100000kmを示しているではないか。何ということだ。
 77777も88888kmも妻が乗ってるときで、7の時は私以外の家族全員見ている。
8の時は妻が買い物から帰ってきたら超えていた。
99999から10万キロに変わるときは何が何でも見ようと思っていた。この日は超える予定は無かったのだが、うっかり降りるインターを間違え、余分に走ったため、こういう事態を招いた。
4色ボールペンを4色ともインクが金属部分だけになり、4色同時になくなる寸前に紛失してしまった時の次に悔しい。

 荒川はウォーキング中にラジオで金メダル決定の瞬間を聞いたし、イヤというほどテレビで何度も演技を見ることができたが、99999から10万キロの瞬間は戻ってこない。本当に悔しい。
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