NA.home通信 184号

22.sep.2002
 ソフトボールで公式戦初ホームランを打った。
 それも外野オーバーという華々しいものではなく、ショートの股間を痛烈に抜き、そのまま左中間を抜け、広いグランドを転々とするというゴロのホームラン。父ちゃんソフトならではの記録だが、それでも気持ちはいいものだ。

 若い頃、勤める事務所近辺の連中で軟式野球のチームを作り、亀崎の連盟に登録した。
 その名は「プレイボーイズ」。野球経験者は二人。全くの素人集団では勝てる訳もなく、連敗が続き2年間でわずか2勝。メンバーが集まらないことさえあった。
 ところが3年目に入り突然勝てるようになった。
 もともと「好きだけど下手」という連中なので、自分で何ができるかをそれぞれが考え、それができるようになったからだろう。なんと勝率は8割、連盟の公式戦で決勝戦まで行く大活躍をした。
 決勝戦は雨天再試合の上、強豪チームに一点差で負けた。
 私はといえばチームの盗塁王。無類の鈍足なので、投手のモーションを盗んだくらいではダメで、セットポジションでスタートしないと間に合わない。
 全く走るような気配を見せず、油断させといて、出し抜けに走る。早いときはまだピッチャーが球を持っているのに二塁に行ったことがある。
 左投げの投手はランナーと正対する。これは一か八かの大勝負。足のほんの少しの動きを読み、目を合わせながらもスタートを切った瞬間、快感が走った。たまらない一瞬である。
 年間20数試合で最大12盗塁成功させた。今年のセリーグならダントツのペースだ。

 ということで若い頃から塁に出るバッティングしかやったことがない。
 今日は建築士会の支部対抗ソフトだ。支部長なので監督で出場する。出番もありそうなので、狙ってみるか、豪快な一発を。標的はもちろん、ショートの股間だ。

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