NA.home通信 145号

                 25.may.2000


 安物買いの銭失いとはこのことか。
 去年息子の情報工学科進学祝いにS社のパソコン(99,800円)を買った。
 しかしギリギリの部品が付いているのでもの足らず、アルバイトやお年玉の金でメモリやビデオボードを追加し3万円ほど投資したようだ。

 9連休を前に、寮から大須経由で遅く帰ってくると晩飯もそこそこに、パソコンの電源を入れようとしたが入らない。本人はすねて寝てしまった。

 翌朝、昨夜は酔っていたので考えが付かなかったが、ヒューズが飛んだのではないかと思いつき、まだ起きてこない息子に伝言を残し外出した。
 1時間半ほどで帰ってくるとパソコンをバラし、焦げ付いたヒューズをハンダゴテで外すところ。
「やっぱりそこだったか」と父親の株を上げたのだが、話はそこから。
 そのヒューズは半田市内のどこを探しても売っていないのだ。
 あきらめて大須へ行って来いと、事務所の遣いということで電車賃をやって大須にフロッピーを買いに行かせ、1つ25円のヒューズ2個と交通費込み3000円のフロッピーを買って帰ってきた。
 ところがヒューズを取り替えてコンセントにつなぐやいなやヒューズが飛んでしまう。どこかショートしているのだ。
 こうなるとお手上げ、またその翌日、今度は二人で大須へ修理に持っていくことになってしまった。息子は3日連続の大須だ。

 先日修理に出して半月以上もたってから修理費の見積結果を知らせてきた。13000円だそうだ。
 結果10万円のパソコンは15万円位になってしまったことになる。同じ日に買って組み立てた事務所のパソコンはディスプレー無しで11万円。
 こちらはそこそこの部品で選んだので、いまも快適。こうなると息子のパソコンもあと2万も出せば結果的に安くて拡張性の高いものが組めたと親子で後悔している。
 安物に手を出すときは気を付けないと…。それにつけても尻が痛い。


 ※ オチは144号に関連しています。

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