NA.home通信 133号

                 3.sep.1999


 今年の夏は週末に雨が多く、不景気が追い打ちして海水浴場はさっぱりだったと聞く。マナーの悪さも際だち、違法駐車をして、夜花火をしてゴミを放置していく。片づけるのは地元の人たちなのだ。

 海の近くに住む私たちは、海水浴場へ遊びに行ったら、海の家や旅館に入るのが最低のマナーだと思っているのだが、都会の人はそう思わないらしい。弁当と敷物を持ってピクニック感覚だ。
 悪いとは言わないが、1円も落とさず、ゴミだけ置いて行かれたのではたまらない。浜のゴミ箱は売店のためにあるのであって、持ち込みのゴミ用ではないのだ。
 海水浴料というものが取れないかと真剣に考えるのも当然だろう。

 山で遭難すると捜索は実費を請求されるが、海ではボランティアでかり出されるそうだ。
 最近は海のレジャーが活発でその分事故も多い。そのたびに仕事をほったらかして自分の船で捜索につきあわされたらそりゃタマランでしょう。「街から来た連中が海を荒らして帰っていく」と思われても仕方がない。  山には「取っていくのは写真だけ、残していくのは足跡だけ」という言葉でマナーを訴えている。海は考え方がちょっと違う。それはそこで生活している人が大勢居て、助け合いの中で暮らしているからだろう。海ではお弁当持ちで、ちゃんと片づけてゴミも持ち帰るおとなしい客より、旅館に上がって食べ散らかしていく客の方がいい客なのだ。

 自然=ただ(無料)という考えを持つ人が多いが、日本に手つかずの自然なんてのは少ない。
 たいていの場合、人々が苦労して維持している。その人びとに敬意をもち、正しい遊び方をしたいものだ。

 海の家で青い海と白い砂を見ながらサザエの壺焼きで冷たいビールを飲む。
 あーしばらく行っていないなぁ。


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